農具倉庫の製作
 農具倉庫の製作
  2012年
基礎のブロックを並べています 基礎の枠組ができました アンカーボルトを埋め込んで・・・
 TANUKI の巣の裏に、スコップや鍬などを収納するためスチール製の物置を置いていました。前の巣で使っていたものを移築(?)しましたので、もう10数年使っています。経年劣化で下の部分、特に戸のレール部分が腐ってしまいました。しばらく何とか使い続けたのですが、とうとう戸が開かなくなってしまいました。仕方ないので捨ててしまおうと思ったのですが、このご時世、捨てることは簡単ではないのですね。市役所に問い合わせてみましたら、金属の大型ゴミはリサイクル券を買って指定した日に家の前に出しておけば取りに行くとのことでしたが、それも面倒なので、分解して軽トラに積んでリサイクルセンターに持ち込みました。それでも結構なリサイクル料を取られてしまいました。

 さて、物置をどうするかですが・・・・一番簡単で安くつくのは、再びスチール製物置を買ってくること。特売品なら安いですしね。でも、それではTANUKI のプライド(?)が・・・・と言うわけで、やっぱり自分で作ってみることにしました。

 とりあえず基礎にするブロックと柱材を買ってきました。もちろん、TANUKI のDIY ですから、最初から設計図なんてあるはずもなく・・・・ブロックを並べながら、「大きな物を作ったら、裏を通るのに邪魔になるし・・・・かといって、今あるスコップやクワを入れるには・・・・」と、あれこれ考えながら作り始めました。基礎を並べ終わって、改めて寸法を測ってみたら、とても中途半端で・・・・使う材料も半端が出てしまう結果に。これでは材料にも無駄が多いし・・・・やっぱり買うよりもはるかに高い物につきそうです。でも、もう基礎はセメントで固めてしまったし・・・・。
柱を建てています  2012年
木枠を組んでいます・・・ 柱を建てました・・・この柱の間にパネルをはめ込みます
 素人TANUKI が生意気に・・・・軸組工法か2×4工法か悩みました?! TANUKI にも簡単にできそうなのは2×4工法(パネル工法?)です。特に、家と接する面は狭いので、後で塗装をするなんてできません。この面は、あらかじめパネルを作って塗装して、それをはめ込むしか方法がありません! でもな〜! 柱を立てたいな〜!・・・・ と言うわけで、軸組もどき(?)+パネルという方法を考えてみました。柱材は、いつものように75mm角の杉材を買ってきました。で、その柱の間に12mm合板を貼ったパネルを作ってはめ込もうと考えています。
屋根と壁の製作  2012年
屋根の枠を作っています 柱の間にパネルをはめ込んで・・・ 屋根を載せて・・・何とか形になりました
 屋根は、下地の枠をあらかじめ組み立ててから屋根に載せました。さすがに上に合板まで貼ったら、とてもTANUKI 一人では持ち上がらないので、屋根枠を持ち上げてから下地の合板をビス留めをしています。
 外側は合板では見てくれも悪いので、合板の上に杉材を貼っています。もちろん、すべて塗装してから組み立てることになります。これなら、筋交いなどは必要ないようです。組み立てる前は、強度に不安があったのですが、実際に組んでみたら実にがっしりとしています。

 だんだん寒くなって来ました。ブロックの基礎作りに思わぬ時間がかかってしまい、柱の加工にも手間取り・・・・寒い季節になってしまいました。物置の設置場所が家の北西側の全く日が当たらない場所なので、急がないと寒くて作業中断なんてことになりそうです。でも、設計図の全くないTANUKI のDIY は、作りながらいろいろ考えてしまうのです。壁のパネルを作り始めてから、やっぱ小さな窓が欲しいな〜などと考えてしまうし。戸も引き戸の方が使いやすいよな・・・・でも、そんなの作ったこともないし、どうやったらできるんだろう・・・・などと考えてしまうのです。冬になるまでに完成させないと・・・・外に放り出してるスコップやクワが雨に当たって錆び始めてる!
戸の製作  2012年
戸を作っています 戸のレール・・・トリマーで掘りました 戸がつきました・・・後は塗装・・・
 戸をどうするか? 開き戸は今までの経験の範囲なのでTANUKI にもできそうなのですが・・・・開き戸では通路の邪魔になるし、せっかく作るんだから少しはグレードアップした物を・・・・と、何か自分でもよく分からないような理由で「引き戸」に挑戦してみました。
 戸本体は、角材にルータで溝を掘って杉の羽目板をはめ込んで作りました。ちょっと時間はかかりましたが、戸車用の溝と穴を掘って完成です。問題は戸を滑らせる溝。2×4材をルータで削っていきましたが、2枚の戸と戸の間隔・・・・つまりギャップをどれ位とれば良いのか?全く分からず、試行錯誤の連続でした。
悪戦苦闘の結果・・・・もちろん、ちゃんと2枚の戸が動きますし(当たり前じゃろ!)、 隙間もほとんどなく、鍵をきちんとつけることもできました。
屋根材を張りました  2012年
屋根に破風板と鼻隠し代わりに枠を・・・ 屋根材(オンデュリン社の波板)を貼りました
 屋根材はホームセンターでオンデュリン社の波板を入手しました。少々お値段は高めでしたが、ビニールやスチールの波板と違って加工もしやすく、TANUKI のような素人にはうってつけのようです。さすがDIYで人気の理由が分かった気がします。

 当初、どうせ物置だから内装や天井は無しと思っていましたが、屋根を貼ったら、どうしても釘が合板を突き抜けて出てしまいます。あまりに格好が悪いので、仕方なくベニアで天井を貼りました。
そうすると今度は壁面が気になってしまいます。またまたホームセンターに走って行ってベニアを追加。とうとう壁も含めて内装まで・・・・どう考えても余計な工事でした。
農具倉庫 完成!  2012年
農具倉庫 完成しました! スコップなどを収納しています
 最後にスコップやツルハシなどを掛けるために、L金具を取り付けて完成しました。
最初の計画では「スチール物置の代わりになる物」を簡単に作ろうと思ったのですが・・・・途中からいろいろとグレードアップしてしまい、予想よりも大幅に時間と費用がかかりました。でも、ま、これなら、あと10〜20年ぐらいは耐えてくれるのではないかと思っていますが・・・・。
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