古寺古社巡り 奈良 その1
 TANUKI の 秘密基地づくり
  2008年 〜 2009年
倉庫の外側だけ大工さんに・・・骨組み 外壁はサイディングを貼ってもらいました 倉庫の内装は、そのままに・・・・
倉庫の内側は骨組みしかありません 壁材を組み合わせるためにサネ切り 後で塗装が難しい部分は先に塗装して・・・
倉庫の壁全面に1×4材を貼りました
 TANUKI の巣を建建するにあたり、家の横に倉庫を建ててもらいました。大工さんに外側だけお願いしました。大工さんとしては内装もきちんと仕上げないと気が済まないようでしたが・・・・なにせ建築資金は家だけで精一杯でしたし、この倉庫は「TANUKI の工房」という名の「秘密基地」にしたいという密かな思いもありまして・・・・。

 と言うわけで「倉庫の中身はDIY!」と決意(?)したのですが・・・・でも、内装材を何にするかで大いに迷いました。倉庫建設から約半年間、ホームセンターから建材屋さんまで、あちこち材料を探して歩きました(!)。
 一番良いのは、杉などの羽目板ですよね。でも価格的に・・・・。それと半年近くかけて回ったおかげで資材メーカーによって微妙にサイズが違うことにも気づきました。ホームセンターなどは仕入れ先が変わるためか、全く同じ材質サイズを手に入れるには材料を一括して購入する必要があるようです。お金ももちろんですが、材料の保管場所がTANUKI にはない!
 いろいろ迷いましたが、ホームセンターなどで簡単に入手できて、サイズも同じで・・・・しかも安い(これが一番肝心!)材料となると・・・・ありました1×4(ワイバイフォー)材。これならサイズはどこでも同じですよね。もちろん材質はいろいろですけど、やわらかい材が多いので加工が楽。それに何よりも安い! 加工する分だけ少しずつ買って来ればよいので保管場所も解決!
 仕事が終わって帰り道でホームセンターに寄り、少しずつ買って帰って・・・・土曜日と日曜日に作業! という作業ルーティンになりました。
しかしながら手間はかかりました。組み合わせるためのサネ(もちろん本格的な加工はできないのですが・・・・)をトリマーで削らないといけないので、倉庫の中は粉砕された木くずの山! ゴミの量も半端じゃありません。
素人の悲しさで、工具もそれを使う腕(!)も安物でしかないし・・・・1本の板を加工するのに30分〜40分かかりました。しかも、土曜日か日曜日にしか作業ができませんので、作業時間は週に数時間。1日の作業で貼れる板は5〜6枚でした。
おまけに・・・・下に書いているような思いつきの作業が加わり、倉庫全体の内装をするのに約1年近くかかってしまいました。
壁埋め込みの棚づくり  2008年
棚を壁に使用したと同じ1×4材で・・・ 壁に埋め込むように・・・ちょっと格好良くできました!
 実は、TANUKI の巣の巣の設計段階で、壁に埋め込んだ棚にちょっと憧れていました。スペースが有効利用できると思っていたのですが・・・・大工さんに、壁の強度と美しさ、何よりも実用性に問題あり・・・・と、あっさり却下され(粘って交渉した結果、洗面所とトイレの一部には作ってもらえましたが・・・・)、それならばと倉庫に採用したわけです。
もちろん、壁を貼る前に作らなければならないので、壁貼りは一時中断! ・・・・で、実際にやってみたら・・・・壁の筋交いなどを切断するわけにはいかないので、思ったほど作れる場所は多くない! しかも、壁って意外に薄いので棚の奥行きがとれない! ここまでやってみて、やっと大工さんの言ったことが実感できたTANUKI でした!
 とは言うものの・・・・倉庫の西側・北側・東側に、それぞれ作りました。釘などの整理(サイズごとに小瓶に入れて・・・・)、スプレー缶などの整理に使えそうです。
作業台を壁に作り付けました  2008年
北側の壁に作業台を作りました 骨組みは2×4材を組んでいます コンパネを天板に貼りました
 倉庫の壁を3つの面の腰部分まで貼り終えたところで、かねてからの念願だった作業台にチャレンジしました。
作業台は、壁に固定して・・・・ちょっとした工作器械が載るサイズを考えました。で、早速、作業台の枠作りからチャレンジ開始です。
まずは、2×4材で枠を作りました。枠と足との接合部は・・・・単にイモ付けはTANUKI のプライド(?)が・・・・とは言うもののホゾを組むのは今のTANUKI の腕では無理! いろいろ考えた末、組み合わさるそれぞれの材に切り欠きを作ってコーススレッドで打ち付けることにしました。これならTANUKI にも加工できますので・・・・。
枠を壁につけるのは、直接壁に打ち付けるので、それほど強度も必要なさそうです。とりあえず組んで、作りかけの壁にコーススレッドで縫いつけました。思ったよりがっちりとして強度も問題なさそうです。
天板はコンパネを・・・・この上で作業するための作業台ですから、どうせ傷だらけになるはず・・・・これで充分!(・・・としましょう。)
  2009年
天井は梁がむき出しです 作業台の上の部分に枠を組んで・・・ 天井を貼ってみました・・・
 壁を全面貼り終え「いや〜、秘密基地らしくなったな〜」と、しみじみ眺めてみたら・・・・どうも天井部分がしっくりきません!
天井は、梁を利用してに木材などの長物を収納したいという思いがあって、梁をむき出しのままにして、屋根の裏に直接石膏ボードを貼り付けています。そのため、やっぱり夏は暑いです!・・・・室温が40度を超えてしまうことも多いです。ま、それはともかく・・・・片流れの屋根ですが、一番低い部分は「火打ち(小屋組の上の部分の補強材)」がむき出しのままです。ここは壁も貼りにくいので、そのまま放っています。
 やっぱり、格好悪いから・・・・「せめて屋根組の一番低い部分だけでも天井を貼ろう!」と思いつき・・・・ちょうど作業台の真上に、箱を作るような感じで天井を貼りました。これ以上貼ると、梁の上を長物置き場にしようという構想が壊れてしまいますので・・・・この範囲なら、それ程圧迫感もないし、隠したかった「火打ち」や壁貼りの手抜き部分も見えなくなります。バッチリ! です。
 材料は、ホームセンターで杉の羽目板を見つけました。壁の腰板用なんだそうですね。値段も・・・・まあまあ手頃でした。もちろん、これを壁全体に貼ったら・・・・こんな苦労はしなかったのでしょうけど・・・・結構なお値段にはなったでしょうね。
作業台上部に棚を作成  2009年
棚の枠を組んでいます 作業台の上に取り付けて・・・ 木製の棚受けをつけました
縁には化粧板を貼り付けました このような形にできあがりました 作業時の照明用に蛍光灯もつけました
 何やかやと材料や工具を整理するためには、できるだけ収納スペースを作らなければなりません・・・・ということで、作業台の上に棚を作りました。材料は、いずれも今までの作業で余った部材を使いました・・・・棚の枠は1×2材で、上に10mmの合板を貼りました。ただ、設置場所が作業台の前ですから、そのままでは天板の裏側が見えてしまいます。目隠しに、下に1mm厚のベニヤをタッカーでとめて塗装しました。
 棚は3方向を壁にビス留めしていますので、このままでも十分な強度はありますが・・・・将来、さらに重いものを乗せることも考えて棚受けをつけました。棚受けは近所のホームセンターで木製のものを見つけ、一目で気に入って買ってきました。
 さらに、作業の手元を明るくしたいので、棚の下に20Wの蛍光灯を2灯つけました。蛍光灯は近所のホームセンターを数軒回って、一番安いのを・・・・・本気で探しました(笑!)

 当初の予定ではここまでで棚は完成のはずだったのですが・・・・合板の木口(・・・・でいいのかな?)が見えているのは、何とも見栄えがしません。ホームセンターの中をウロウロして、何かないかと探していましたら内装用の巾木を見つけました。サイズもぴったりでした。価格の方は、TANUKI にしては、ややお高い感じでしたが・・・・貼ってみたら、実にいい感じになりました。
 今回の作業は・・・・この年の、秋のシルバーウィークは5連休でしたので時間に余裕がありました。この連休中に一気に作りました。

お恥ずかしいことながら・・・・隠し釘と仮釘の違いがやっとわかりました!
 巾木は、木工ボンドをたっぷり塗ってから、隠し釘でとめました。打ち付けてボンドが乾いてから、くぎの頭を金槌で横にたたいたら、頭がポロっと取れて目立たなくなります。
 実は、恥ずかしながら・・・・今まで「隠し釘」と「仮釘」の違いが分かっていませんでした。だって・・・・見た目は同じような感じですし! そりゃあ、釘の太さが違うって言われれば確かに・・・・ですが。 今回、実際に使ってみたら・・・・なるほど!です。